001 売上があがったのに社員の顔に笑顔が見えず、離職者が増えた会社 前編

社員の笑顔 組織変革事例

私はヘッドハントされて転職したばかりの会社をリストラされて、
文字通り奈落の底に突き落とされました。

いまからちょうど10年前の出来事です。
1ヶ月ほどは絶望とショックでどう過ごしたのか思い出せないほどです(涙)。
でも、なんとか立ち上がり、ビジネスコーチとして起業する道を選択し
、ちょうど半年後に初めての契約を受注することができました。

50人ほどの製造業でしたが、
売上が上がらないこと離職者が多いことに悩んでいました。
私は真剣にその問題解決に取り組むことを決意しました。
プロとしては当たり前ですが、何と言っても初めてのクライアントです。
営業の効率化、顧客分析、提案書の作成などできることは全てやりました。

最初に力を入れたのは営業マンの行動の見直しと計画の作成ですね。
誰がいつどこへ行ってどの商品をセールスするのかを営業マンと一緒に汗を流して作りました。
行動量が増え、効率化していくと数ヶ月で売上が上がりだしました。
まだまだ駆け出しのコーチでしたが、クライアントに貢献できていることに幸せを感じました。

ところが、ふと気がつくとみんな以前と変わらない暗い顔をしています。
売上が上がったことが嬉しくないのだろうか?と不思議に思いました。

でもそうじゃなかったんです。

売上が上がったのはうれしい、
でも誰もほめてくれないことが彼らが暗い顔をしている原因でした。
確かに今月の売上は上がった、でもまだ目標は達成していない。
このままでは年間目標に届かない、去年の赤字もどうするんや!
上司からかけられるのはこんな言葉ばかりだったんですね。

もちろん営業部長にはもっとほめて上げてくださいとお願いしました
でも、営業部長は本部長から怒られているんです。そして、本部長は社長から怒鳴られていました。
それも毎日・・・・・

こりゃあかん!と思って本部長や社長に部下をもっとほめてほしいと言ってなんどもお願いをしました。
ところが、社長は「怒ってもこれやのに、ほめたらつけあがってもっと悪くなるに決まっている」
と言って耳を貸しません。
離職者も相変わらず止まりません。

あろうことか、売上を一番上げていた営業マンは同業他社へ転職してしまいました
襲い来る圧倒的な無力感・・・・
新米コーチの森田は悩みに悩み、ある決断をしました。

それが今の私の仕事になるのですが、続きは次回!

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