021 1on1を点検してみる

社員の笑顔 コラム

おはようございます。

心理的安全性という単語がすっかり定着し、次に1on1という単語も定着しましたね。
1on1は組織開発にはすばらしく有効な手法です。
ところが、その1on1がうまく行かないという話を良く聞きます。
さまざまな理由が考えられますが今回はそのうちの一つについて書いてみようと思います。
「組織活性化」についてコーチング研究所が行ったフィードバックアンケートの結果が、
興味深かったのでご紹介します。

「コミュニケーションスキル」と「コミュニケーション量」の相関関係の調査で、
約300人の上司に対する約2000人の部下からの回答結果です。
結果は予想通り「コミュニケーションスキルが高く、かつ部下とのコミュニケーションの量が多い上司」の組織は、
組織活性度が高いことがわかりました。

また反対に「コミュニケーションのスキルが低く、かつ部下とのコミュニケーション量が少ない上司」の組織は、
組織活性度が低いこともわかりました。ここまでは「そりゃそうでしょう」という結果ですね。

残った組み合わせが、
A:「コミュニケーションのスキルが高く、コミュニケーション量が少ない上司」の組織と、

B:「コミュニケーションのスキルが低く、コミュニケーション量が多い上司」の組織となります。

大切なのは「量」なのか「スキル」なのか、と言う質問ですね。
実は、このAとBの「組織活性度」にはほとんど差が出ていません。
スキルが高くても量が少なければ組織が活性化しにくい、ということになりますが、
一方、こういう言い方も成り立ちそうに思いませんか?

「スキルが低くても量を増やせば活性化する可能性がある?」
これを見ると、うまくコミュニケーションを取るのは苦手だという人は
ほっと安心できそうですが、どうやらそうは簡単にいかないようです。

他のアンケート項目の結果を見ると、
ただ単に部下とのコミュニケーション量を増やすだけでは、
組織は活性化しないと言うことも同時にわかったのです^_^;

その質問はこれです。
Q:あなたは部下と週に10分以上まとまって話す時間を設けていますか?

意外なことに「組織活性度」を比較したところ、これにYESと答えた上司とNOと答えた上司の組織活性度には、
明確な差がでてないんです。
では、一体どうすればよくなるのでしょうか?

少し質問を変えてみました。
Q:あなたは「部下のために」話す時間をとっていますか?

これにYESと答えた上司とNOと答えた上司の組織活性度には、明確な差が出ています
もちろんYESの上司の組織の方が良い結果を示しています。

この結果からこういうことが言えるように思います。
部下と週に10分以上まとまって話す時間を設けただけでは組織の活性化につながらないが、
部下が「自分のために時間をとってくれていると感じるような、
対話の時間を設けると、組織の活性化につながる」と。

では部下が「自分のために時間をとってくれている」と感じるのはどういう場合なのでしょうか?
以下にその答えを紹介しますので、参考にして下さい。

いかがでしょうか?
やっているつもりなんだけどな~」と思われた方は、
相手がどう受け止めているかを点検してみてはいかがでしょうか?

【質問です】
あなたの会社のリーダーは、
部下が「自分のために時間をとってくれている」と感じるような対話をしていますか?

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