おはようございます!
多くの組織で組織課題として「うちはコミュニケーションが取れていない」ということを挙げています。
話を聞いていくと、コミュニケーションを取るために様々な取り組みをしているようですね。
よくあるのが「飲み会を開く」というもの。
ところが、若い世代の多くが積極的に参加しないのであまりうまくいっていない感じだそうです。
せっかく集まってもいつも話をしている仲良しメンバー同士でかたまり、
経営者が期待しているような部門を越えて会話が弾むということはなかなか起きてこないようですね。
BBQやボウリング大会を開くというアイデアもよく聞きます。
これも参加者がいつも決まっていて、
休みの日にまで会社の人たちに会いたくないという意見が珍しくないそうです。
組織を活性化していくのにコミュニケーションはまちがいなく必要なのですが、
現実はなかなかうまくいかないことが多いようです。
コミュニケーションを考えるとき、量と質を考える必要があります。
飲み会をたくさん開いても、必ずしも効果的でない場合が多いのは「会話の質」が
十分に高くないからだと考えられます。
これは会議や上司との面談の場合でも当てはまります。
いくら時間を投資しても、質の高いコミュニケーションがうまく取れていないと
期待する成果が手に入りません。
なにが起きているのでしょうか?
コミュニケーションの語源は、ラテン語のコミュニス(communis)で、「共通したもの」 、
あるいは「共有物(commonコモン)」だと言われています。
そうすると、コミュニケーションの本質は「考え方や情報が共有されて、共通のものとなること」
と定義できそうです。
ここで大切なのは「共通のものとなる」ことですね。
情報としては「共有」されていても、納得がいかない状態だと「共通」のものとなっているとは言えなさそうです。
ここに質の高いコミュニケーションを取るためのカギがあるように思います。
「共通のもの」を言い換えると、合意、共感、納得などの言葉が当てはまりそうです。
双方が合意し、納得し、共感した状態になると、組織のパフォーマンスは上がるしかない状態になります。
では、その状態を手に入れるにはどうすればいいのでしょうか?
答えは明白で、双方向性が担保されたコミュニケーションを取ることで組織は変化を始めます。
ホンネの自己開示と傾聴がセットになった対話ですね。
これが権威勾配などが原因で片方向になると、単なる伝達や通達で終わってしまい、
結果として思考や行動の質が変化しません。
つまり「いつまで経っても何も変化しない」ということになります。
とても単純すぎるようですが、「質の高い対話」は私たちが組織変革支援を実施するとき、
一番大切にしている要素なんです。
【質問です】
あなたの組織では、みなさんが「双方向」のコミュニケーションを取ろうとしていますか?