毎回マニアックなことばかり書いているので、
かなり「変わり者」であることがばれてしまったようです。
送っていただく感想には「幅広い趣味をお持ちですね」と書いてくれていますが、
その言葉の裏側にはかなり呆れられている様子を感じてしまいます。
そもそもマニアというのは他人の共感を得るためにやっていることではないので、
あまり気になりませんが(^_^;
現実の世界ではかなりおおらかなのですが、
趣味の世界ではとても些細なことにこだわる自分の精神特性を全面的に承認している感じです。
でも読者の方は耐えられないかも知れないので、
「編集後記は読み飛ばして、前半の組織の成長ノウハウだけお読み下さい」
とお伝えするのですが、
「いや、編集後記の方がおもしろいんですよ~」という声もチラホラ。
う~ん、
これはもしかして問題かも・・・といいつつ、
今回もマニアックなお話をお伝えします。
モノキュラーをご存じですか?
これは単眼鏡のことで、ガリレオが使っていた筒メガネのような感じのものです。
光学設計が進化したおかげでサイズが小さくなり、単2乾電池くらいの大きさのものもあります。
私は双眼鏡を6台持っているマニアですが、モノキュラーは1台しか持っていません。
Vixen 単眼鏡 マルチモノキュラーH8×20
でも、その一台には双眼鏡にはない特殊な魅力があるんです。
双眼鏡は遠くのものを見るため、
近くでものが見える距離(最短焦点距離)は3mとか5mが一般的で、
それより近くのものにはピントが合わないんです。
ところが、モノキュラーは1m以内のものにもピントが合い、拡大して見ることができます。
私の持っているのは25cmでも焦点が合います。
そんなに近くにあるものをどうして拡大して見る必要があるのでしょうか?
それがあるんですよ!
例えばトレッキング中に、花にとまったナミアゲハを見つけたなんて場面では大活躍します。
あまり近づくと逃げてしまうので、さっと単眼鏡を取り出して6倍に拡大します。
すると、2m先のナミアゲハが30cm先にいるのと同じになり、
蜜を吸い上げる口吻の様子をしっかりと観察することができます。
次は博物館に行ってみましょう。
ガラスケースの中に収められた国宝の陶器の紋様が手に取るように眺められ、
釉薬の流れる様がはっきりとわかります。
ガラスケース内の展示物でも
すぐ目の前にあるように見えます。
美術館では、書や絵画の細かな描写だけでなく、
筆遣いのタッチまではっきりと見極められます。
芸術は細部に魂が宿るなどと言われますが、
手に取れない展示物を単眼鏡で拡大して見ると、間違いなく多くの発見があると思います。
この秋、旅行に出かけられる際、ポケットに単眼鏡を一台忍ばせておくことをお勧めします。
必ず出番があると思いますよ。
●興味を持たれた方は、こちらをご参照下さい。