明るいけどまぶしくない照明を探す
WEB会議が増えてきました。
私のデスクは壁に向かっています。
その壁の前にカメラとディスプレイを設置しているので、
そのままだと顔が暗くなりがちです。
俳優ではないのでさほど写りを
気にしているわけではないですが、
顔色が悪いですねと言われることもあり、
暗いと表情も伝わりにくいのでなんとかしようと考えました。
まず、ディスプレイ上部に取り付ける「バーライト」を購入しました。
これは手もとがよく見えるのですが、
顔を照らそうとするとまぶしいんです。
光量や角度を下げるとまた顔が暗くなるので、
なんのこっちゃと思って困っていました。
迷ったときは原点に戻りましょう。
以前、LED照明の設計をしたときの記憶を呼び覚ましてみます。
明るくて、まぶしくない照明とは
どういうものでしょうか。
照明の明るさは全光束といって「ルーメン」という単位を使います。
ルーメン値が高いほど明るい照明となり、
6畳間向けのシーリングライトでは2500~3000ルーメンほどです。
直径が50cmほどのシーリングライトだと、
約2000c㎡の面積になり、全光束が3000ルーメンだと、
1c㎡あたり1.5ルーメンの光束があると言うことになります。
仮に、10cmの直径のライトで
同じ全光束のライトがあったとすると、
面積が約80c㎡なので1c㎡あたり37ルーメンとなり、
シーリングライトの25倍くらい明るいことになります。
まるでスポットライトで顔を照らされた
ような感じになるでしょう。
そうです、これが「まぶしさ」の正体ですね。
まぶしさを感じたバーライトには全光束数値の記載は無いのですが、
100個のLEDを使っているのを見て、
感覚的に400ルーメンはありそうに思います。
ただ、細長いので面積は狭くて1cm×50cmで50c㎡となり、
1c㎡あたり8ルーメンと言うことになります。
これはシーリングライトの5倍以上の「まぶしさ」です。
ということは、「明るいけどまぶしくない照明」と
いうのは、光源が大きいものが良い、と言うことになります。
ビデオ撮影用の大型のライトを顔の斜め前に置いてみました。
これは最大2000ルーメンと光量は多いのですが、
A4の用紙サイズの大きさで
面的に発光するためまぶしさが抑えられます。
このビデオライトのサイズは
横24cm、縦16cmなので面積は384c㎡となり、
全光束が2000ルーメンということは、5.2ルーメン/c㎡になります。
これでもまだまぶしいので光量を下げると
同時にティッシュペーパーを前に置いて光を拡散させました。
右が照明ありですが、いい感じですね。
このライトを使って会議をすると、
顔が明るく健康に見えるようになりました。
しかもぜんぜんまぶしくありません♪
みなさんもライトが欲しいなと思ったら、
電球や蛍光灯でなく、面積の大きなビデオライトを
使用されることをお勧めします。
スマホ用でよくあるリングライトを使われるなら、
できるだけ直径が大きい方がまぶしさを低減できて良いと思いますよ。