【編集後記】えっ、ぼくのバイクを白バイと交換?!

編集後記

私はクルマが大好きですが、オートバイも好きです。

これはHONDAのゴールドウイング。
1800cc/6気筒のマニアックなバイクで、一度は乗ってみたいと思っています。
バイクに日常的に乗らなくなって久しいのですが、
クルマとは次元の違う加速や一体感は、いつまで経っても忘れられません。

大型バイクにあこがれていた高校時代のことをふと思い出しました。

17才の頃勉強もせず、たくさんのバイトを掛け持ちして貯めた貯金で、
あこがれの「ナナハン」を買いました。
KAWASAKIのマッハ750SSというとんでもなく高性能で、
とんでもなく乗りにくい、レーシング仕様のバイクです。

これにした理由はナナハンの中で一番安く、38万円だったからですが、
いま中古相場を見ると、なんと700万円を超える金額で売られています。

購入後は大喜びで日本全国を走り回り、ソウルの国際学校に留学したときには、
関釜フェリーに乗せて韓国へも持ち込みました。
当時、韓国では250CC以上のオートバイは「贅沢品だから」という理由で輸入が禁止されていました。

なので当時の韓国警察の白バイは、駐留米軍払い下げの軍用ハーレーダビッドソンでした。

その白バイに毎日のように追いかけられました^_^;

と言ってもなにか違反をしたというわけではなく、
私の乗っている日本製のバイクを珍しがっていたんです。

ある朝学校に行こうと、バイクに乗って大通りに出ると、
すぐに白バイに停車させられました。
なぜ止められたのかが分からないまま、
免許証を見せろとも言わずに私のバイクを見つめているので、
よかったら乗ってみますか?と言ってみると、
大喜びでまたがって走り去って行きました。

4車線の大通りを私のバイクに乗って逆走していく白バイ隊員を見送り、
なかなか戻ってこないのを心配しながら、
エンジンがかかったままの白バイの番をしていました。

30分ほどして戻って来ると、すごく興奮した様子で
「このバイクはすごい!今日一日、この白バイと交換してくれ!」と言われ、
断わるのに苦労しました。

程なく、たくさんの白バイ隊員と顔見知りになったのですが、
彼らは私がバイクで走っているのを見かけると、
サイレンを鳴らして追いかけてくるようになりました。

もちろんふざけているのがわかっているので、
私も期待に応えて「逃走」します。

数台の白バイに追いかけられながら、
とてもここに書けないような速度で、高速道路を逃げ回って遊んでいました。

当時のハーレーが日本のオートバイに追いつけるはずがありませんので、
追いかけっこはいつも私の勝ちで終わりました。

サービスエリアで合流して白バイ隊員にコーヒーをおごってもらいながら、
オートバイが大好きな彼らといろんな話をするのが、とても楽しかったのを覚えています。

もう半世紀近く前の記憶ですが街中で大型バイクを見かけると、
そんな青春時代の一コマが思い出されて、とても懐かしくなります。

最近のバイクは自動運転機能も搭載されだしたようなので、
その性能を試してみたいという、マニアックな心が騒ぎ始めています。

このBMWのオートバイは、前車に追随走行するだけでなく、
バランスを取って自立走行できます。
つまり、ライダーが乗っていなくても走る!

欲しくなってきた!

やばい、やばいぞ!

タイトルとURLをコピーしました