インタビュー
有限会社まつもと
自分自身が承認できているからこそ、相手の意見に対しても共感出来る。「あ~!そっちのがええやん!」ということが素直に言える。
会社名 | 有限会社まつもと |
---|---|
事業 | 福祉・介護サービス(居宅介護支援、訪問介護、福祉用具のレンタル、販売及び住宅改修) |
従業員数 | 50名 |
支援内容 | 幹部層の自発性向上と、社内全体での目標共有の仕組みの導入を提案し、実施。 |
幹部8名のビジョン作成、共有ワークショップを設計し、3回実施。
全社的なビジョン共有ワークショップを実施し、自発的な改善プロジェクトチームが全社員参加で始動するように支援。
ー支援をご依頼されたきっかけと、その時抱えていた課題はなんだったのでしょうか?
そのころは色んなしがらみを抱えていました。まず一つはこの会社におけるパワーバランスですね。私がほぼ全てを指示しているような状態で、マネージャがマネージャとしてなかなか機能していない。もう一つは、前社長、先代と私とのバランス。当時は、関係性においてもちょっとギクシャクしているところがありましたので・・それもしがらみの一つでしたね。そんな中で、前社長から森田さんを紹介して頂いたので、正直複雑で(笑)ただ、森田コーチがその時「私は、社長の味方ではありません」とおっしゃったんです。その言葉に魅力を感じて、やってみようかなって思ったのは何となく覚えています。
ー支援にはいった当初と今ではどんな変化を感じられますか?導入後の変化や印象に残っているエピソードなどを交えて教えてください。
支援の始まりは、私からの手紙からスタートでしたね。森田コーチからアドバイスを頂いて、直筆で書かさせていただいた手紙をメンバー6~7人に渡しました。まず私からの直筆の手紙が届いたことによって戦々恐々となっているメンバーたち(笑)。そのメンバーたちと、とりあえず1年間やっていこうと。
その中で、会社を良くしていこうと会議に前向きに取り組んでいる方、またそうじゃない方、いろいろな事が見えてきました。なぜ前向きに取り組めないんだろう?というところを模索しながら1年走りぬきました。走っている中で、森田コーチから「やめていく人が出てくる覚悟はしていた方がいいです」という言葉を頂き、その“通り”になった1年でしたね。(笑)1年目で、まず会社が会社としての姿を成り立たせられたんじゃないかな。と、思います。
2年前の支援は2年前の支援で適切な支援だったなって“今”だから思える。
ー少し大変な2年目がありましたね。
2年目はも~迷走状態でしたね。(笑) 何をどうしたらいいんだろう?と、悩みに悩みました。とりあえず人海戦術でみんなメンバーに入っちゃえ!というような感じで。
当時、私には「この有限会社まつもとで主力となるメンバーが、自ら“ 意思決定 ”をして自主的に行動を起こしていってほしい」という思いがありました。しかし当時は、「とにかくみんなで考えて、みんなで何かをやっていこう」という部分のみしか機能しなくて。紆余曲折の結果、業績も芳しくないような状況も経験したり。大変でしたね。やりたかった事と違うな~という思いが、少なからず当時はありました。
現在は初年度の形に戻って、私がまたメンバーを抜粋させていただいています。今、ようやく2年前にやりたかったことができているという実感がありますね。組織の成長を感じますし、今の支援体制にもとても満足しています。そしていま振り返ると、2年前に今のやり方でやっていたら、おそらくもっと多くのメンバーが会社を辞めてしまっていただろうな。と思います。とても大変でしたが、2年前の支援は2年前の支援で適切な支援だったなって“今”だから思えますね。
自分の意見が相手の意見よりも良くないというか、相手の意見のほうがいいなと思ったら率直に「そっちでいこう!」と言える 。
ー社長自身がいま一番強く「変わったな」と感じておられるポイントを教えてください。
1年目は、とにかく人の話を否定しない。という点を強く意識していましたね。2年目は、人の話をとにかく受け止める。(笑)3年目はそこからの発展、成長をどうしていったらいいか、いまも模索中。そんな感じですね。人の話を受け止めることに関しては、自然にできるようになってきました。「承認力」が持てたことは、自分にとって1番大きな変化といえると思います。
ー大きな変化ですね。変化を実感した具体的なエピソードはありますか?
・・・会議をコントロールしなくなった。という点ですかね。
いまは、自分の意見は言うんですが、「こうせなアカンやろ」じゃなくって「こうしたほうがいいよね」「でも俺の意見こうやねんけど」「でもそっちの意見のほうがより具体的で、わかりやすいかもしれんな」という感じ。自分の意見が相手の意見よりも良くないというか、相手の意見のほうがいいなと思ったら率直に「そっちでいこう!」という風に言える自分がいますね。
ーどこからその変化はきているのでしょう?
自分自身への承認ができているから。じゃないですかね。
自分自身が承認できているからこそ、相手の意見に対しても共感出来る。「あ~!そっちのがええやん!」ということが素直に言える。自分に鎧とか武装をしていると「俺の意見はな!」ってなりがちだなと思うんです。今はあんまりそうならないな~と。
今のレベル感で、私がいない状態で支援してほしいです。
ーこれからの支援に期待することはありますか?
今のマネージャ研修のレベル感をもっと高めていくことで、 私が今よりももっと「経営」に集中をしたとしても機能するような組織が手にはいるのでは。と、思っています。今の彼らと、今の支援の方法だったら、間違いなくこの2カ月間でものすごいレベル感のマネージャ陣になってるように思うんです。なので、「今のレベル感で、私がいない状態で支援してほしい」というのが期待ですね。
ーこれから実現したいご自身のVISIONを教えてください。
非常にざっくりとしていますが、死ぬときに「あぁ、俺は世界平和の為に役立った」と思って死にたいですね。途中で色々あるけども、最後にそう思えたら最高です(笑)今の現時点でですけどね。
「俺の言うこと聞いてればいいんや」って思ってて、尚且つそれなりに結果が出ている人 。
ー森田コーチの印象を教えてください
そうですね・・総じて人間の味方ではあるんですが、「社長」という “役職”の味方ではない。といった感じでしょうか。勝手ながら、コンサルタントというと「社長」という役職にゴマをするような方々が多い・・という風に私は認識していたんですが、決してそうではないなぁと。森田コーチと接して感じましたね。「社長」だからとか〇〇だからとかいう肩書きは関係なく、人に寄り添うことが出来るコンサルタントだなぁと。
森田コーチをお勧めできる人で考えたら、自分に自信がある方。現状では、「俺の言うことを聞いていればいいんや」って思ってて、尚且つそれなりに結果が出ている人。そんな人にはピカイチおすすめですね。自分では思いもしなかった新しい気づきが、その方に芽生えると思うんです。
自分では「学びたい」とか「変わりたい」とかいう気持ちに気づいていなくても、「自分の根底にはそういう気持ちがあるんだな」というところに気づかせてくれるコーチなんですよ。自分に自信があって、でもまだまだ殻をかぶってるような人にはとってもお勧めです。もっとその殻を破ってBIGになるためにこいつは役立つぞ!と。(笑)
ー最後に、森田コーチへ一言あれば教えてください。
ここまで、森田さんにはずっと「組織」単位でお世話になっているんですが、個人コーチングができるスタッフさんも御社には揃っているので、そういった点で今後は「個人」単位での支援もいただければ嬉しいです。そうすることで、当社のマネージャだったり、社員が活き活きと働ける。それがひいては、社内全体のストレス軽減に繋がっていく。そんな風に思います。どうぞ、今後ともよろしくお願いしますね。
ー本日は、ありがとうございました!
組織変革コーチからみる有限会社まつもと様の変化
ー掲載準備中