支援事例
フィルム加工業:組織の中に質の高い対話を定着させ社内の風土を変革
支援組織概要
- メーカー(高機能プラスチックフィルム)
- 社員数:60名
- 売上:10億円
依頼の背景
起業の挨拶のおり、「3年間の中期経営計画を建てたがまったく軌道に乗らない。組織の問題を抱えているためぜひ支援をお願いしたい。」とのご相談があり、支援を開始。
問題点・課題
ヒアリングした結果、解決すべき課題として挙げられたのは
課題1:社員の退職率が高い
課題2:製造クレームが多発
実施内容
- 当初1年の予定で支援を開始。まず毎月1回のグループセッションによって営業部、生産部、管理部のそれぞれが抱える問題を、部問横断的に解決する意識と問題解決の向上をはかる。
- 2年目は、毎月1回、組織の関係の質を高めるための部門長グループコーチングと2ヶ月おきに全社ワークショップを6回実施。
得られた成果
- 1年目:各部門長が、自部門および全社的な課題の深層的な原因をつかみ取り、その解決のためのスキルを向上させることができ、常に問題が解決される仕組みが機能を始める。
- 2年目:全社員を巻き込んで部門横断的な相互理解の深化をはかり、質の高い対話の定着によって社内の関係の質を改善。
- その結果、一般社員が自主的に部問内・部門間の問題解決に立ち上がり、現在は95個も出てきた改善プランに順次取り組みを始め、部門長を含めた管理職が全力でサポートする構造ができ、経営者が経営に楽しさを感じ始めている。
- 現在は、東京支店と大阪本社の間で月に1回、テレビ会議システムを使って一般社員同士が自主的な対話会を実施中。クレーム問題について部問の垣根を越えて率直に話し合ったりして、退職者、クレーム発生率も低減。特に営業部の退職者は支援開始2年目以降、1人もでていない
ワークシップの様子
このワークショップに参加して、どのような気づきや学びがありましたか?
-
自分の人生を「被害者として生きるか、責任もって生きるか」という話がありましたが、凄くためになりました。
被害者として生きたくないと思いました。
(営業部 係長 32歳) -
ワークの中で部署間での対話の必要性について話し合ったが、この場が無くなったら、会社全体がばらばらになると感じている人がとても多いと知りました。
(管理部 主任 27歳) -
自分の考え方が場合によっては斜に構えてうがったもの、被害者意識にたってたつものだと気付くことができました。
(生産部 グループリーダー 33歳) -
正直な意見を言える人が増えてきたように思います。部長職が参加していないことが一つの理由だとは思いますが、今後部長職が参加したとしても、今のワークショップの雰囲気を保つことができるがも知れないと思いました。
(管理部 課長 42歳) -
チェックアウトで、以前より話せるようになった。上司・部下、先輩・後輩の壁がなくなる方向にいっていると思う。
(生産部 25歳) -
自分の考え方が場合によっては斜に構えてうがったもの、被害者意識にたってたつものだと気付くことができました。
(生産部 グループリーダー 33歳) -
自分の人生を被害者として生きたくないと思いました。
(営業部 係長 32歳)