株式会社ミライズ創研

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有限会社まつもと:代表取締役社長 吉川真司氏

仕事のほとんどを幹部社員に任せることができるようになり、社長としての仕事の質が大きく変化しました

有限会社まつもと:代表取締役社長 吉川真司氏

御社の仕事内容を簡単に教えてください。

介護福祉用具の販売、レンタル事業をやっています。福祉・介護サービスもやっていて、地域社会の困りごとを受け止め、共に考えようというのが経営理念です。

ご依頼時はどんな状況で、どんな課題感をお持ちでしたか?

有限会社まつもと:代表取締役社長 吉川真司氏

経営に関することはもちろん、サービス商品の企画、検討、日常業務のチェック、そして改善提案、実施など、すべてに私が携わっていなければ機能しない状態が続いていました。

ご依頼時と今とで、どんな進化・変化が生じているでしょうか?

大きな変化を感じます。日常業務のチェックや改善に向けての動きは私が出ることが8割方なくなった。幹部社員たちがその8割をやってくれるようになりました。

その進化・変化のストーリーを聞かせて下さい

1年前を振り返ってみると、会社をよくしたいという気持ちは私だけでなく、全社員にありましたが、それを具現化する方法、また気持ちを持って行く方向が全員バラバラで、共有・共感できていなかったと感じます。
森田コーチと進めていくグループセッションが効果的でしたね。私と幹部社員の関係の質を高めようとコーチングスタイルのワークショップを3回やってもらいましたが、その中で「俺たち思っていたより考え方が近いね」というのが共有できるようになってきて、そうなると少しずつでしたが、互いに認め合いながら、関係の質が高まるのを感じることができました。いま、全社一丸となって掲げた目標に向かって動き出したところです。まだそれを開始して2ヶ月目なので、明確な成果は出ていませんし、しょっちゅう「こんなやり方でいいのかな」と、とまどいながら進んでいる状態ですが、これは私にとって大変愉しい状態と言えますね。

そのプロセスの中で弊社が貢献できた部分はどのようなところだったでしょうか?

有限会社まつもと:代表取締役社長 吉川真司氏

まずは、私自身がマネージメントのやり方にについて腑に落ちているというか、助かったなと思っていることがあります。それは、いままで幹部に対して「幹部社員なんだからこれくらいやらなければならない」と考えていました。でも、なかなか自分の考えているような状態には簡単になりませんよね。それを見ながら「なんでできないだろう!なんでやってくれないんだろう(-_-メ)」と毎日がストレスでがんじがらめになっているような状態でした。それを森田コーチにコーチングを受けている内に、認知の書き換えと言うのでしょうか、受け止め方に変化が起きてきました。いままではこうあるべきだと決めつけていたように思いますが、それが「やってくれた方が良いよね」「できるに越したことはないよね」という考え方に無理なくシフトしていくことができたのが、私にとっては一番響いていますね。以前から仕事そのものはそれなりに楽しんでいたのですが、今はもうストレスがほとんどなくなって、毎朝起きて会社に行くのが愉しくて仕方ありません(笑)。
そういう認知の書き換えができたこと、私はそこが一番大きいと感じています。

こんなに短期間で非合理的だった認知の書き換えがうまくできた方は珍しいと思いますが。

それは、おそらく幹部社員と私とのそもそもの関係性がさほど悪くなかったことに加えて、ワークショップの実施による彼ら自身の変化、そして森田コーチの声のかけ方から学ばせていただけたからだと思います。私に対しても、なんというか、うまいこと相手に響かせるような声のかけ方をされるんですね。徹底的に盗んで、自分のものにしようと思いました。

先日、1回目の全社ワークショップを実施しましたが、その後、社内の状況はいかがでしょうか。

有限会社まつもと:代表取締役社長 吉川真司氏

ほぼ全社を挙げて会社をよくしたいという気持ちを持ってくれるようになったと感じています。いや、感じているだけでなく、それが見えるようになってきました。自発的に落ちているゴミを拾ってみたり、朝礼で互いの気持ちを元気にするような声かけしてみたり、あかんところはあかんで指摘しあっていたりなどの例をふくめて、明らかに去年よりは変わってきているなというのが目に見えて分かります。

社員のみなさんの振る舞いに変化が認められると言うことですね

有限会社まつもと:代表取締役社長 吉川真司氏

そのとおりですね。みんなが率直に意見を言い合えるような雰囲気になってきています。これが3年経ったときに、社長の私も注意されるほうの立場になるかなと思ったらもう怖くて怖くて(笑)

なるほど!(笑) そのとき、吉川さんはどんな状態になっていると思いますか?

完全に現場の業務から離れて経営戦略を考えられる自分になっていると思います。これは、最初に森田コーチのコーチングを受けた時に引き出してもらったことですが、確実にその状態に近づいていると実感があります。

自身の働き方に変化を感じると言うことですね。

いままでは全員に対して等しく時間の使い方をしていたような気がします。今は幹部社員が他のみなさんとうまく仕事を進めて欲しい。そのために自分がどう動いたらいいか、どう振る舞えばいいのかを考える時間が増えてきました、と言うより、ほとんどそうなっていますね。同じ事をやっていても、その時の気持ちが変化してきているのを感じます。

ぜひそこを詳しくお聞かせ下さい。

たとえば私が一般社員と話をするときに、去年までだと「私がこれだけ頑張っているから会社がなんとか回っているんだ」というような感じがあったように思います。一般社員から「社長はすごい人だ」という感想を持って欲しいと言う視点で話をしていた自分もいました。今は幹部社員との対話内容を説明しながら、彼らとこうなりたいねというビジョンの話をしているのだが、それを実現して行くには、君の協力も必要かも知れないね。そこは私も話をするから、君も上司とよく話をしてみてね。」という感じでしょうか。常に幹部社員と社員との関わりを意識して話をしている気がします。

仕事が楽しくなってきているんですね。

有限会社まつもと:代表取締役社長 吉川真司氏

仕事そのものは「楽しいか、楽しくないか」で言うとずっと楽しいけど、悩みの質が変化してきたのがわかります。1つの目標をクリアして仕事や会社の質が上がってくれば、より高い質を望むじゃないですか。そこに対して、いろんな自分の思いや考えとかがあるので、何か問題の報告があっても、今までのように「またか!」とかいうのではなく、ワクワクしながらさて次はどんな手を打とうかなと言うような前向きの悩み方になってきました。

【追記】先日のインタビューから半年がたちました。その後の状況はいかがでしょうか?

森田コーチの「予言」があたりましたね。かなり多くの時間を割いて組織変革のアクション検討や対話会を実施し続けてきましたが、それに時間を取られることで懸念していた売上の低下はなく、決算してみると対前年比で約9%アップの結果となりました。これは売上アップのかけ声を一度もかけていないのにも関わらず、すばらしい成果だと思います。もう一つは「組織が前向きの変化を始めると、それが受け入れられない人は自ら卒業していく」という言葉ですね。常にネガティブな発言をして、できない理由ばかりを並べていた事業所の責任者が本当に自主退社していきました。組織が良くなることを居心地が悪く感じる人がいるはずはないと思っていましたが、本当にいるんですね。スムースに人事が進み、結果として違う部署同士の風通しがとても良くなりました。この組織変革のアプローチをもっと学んで、将来的には業界自体を変えることに貢献したくなっています。

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